2017年5月28日日曜日

contax tvs の記憶

元気がなかった。
用事はあるのだけれど、元気がなかったのだ。
今年に入って、そんな気分の日なことがとても多い。
楽しいこともあるはずなのに、シューシューとしぼんでいきそうになる。

ふと、
注入しなければ。
と思った。

会って元気をもらえそうな人にとにかくヘルプの連絡をした。

その中でも、185センチくらいの長身のピエロみたいな顔をした
太田くんという後輩に連絡した。
彼は、1つ下の後輩でおちょくると返しが早く、面白くて、
人を甘やかせてメンヘラにする才能があるくらいに優しい。

顔はともかく、その性格で、
人からは好かれるだろうなとよく思う。

彼は、根本が良い奴なので、
「はいはい、都合の良い人探しね」と言ってくれ、
私が元気がないこともお構いなしに、
スパッともっといやな気持ちにさせてくれる。

ただ、図星なような気もしたので、
私は「うっ...」となり、「...そうだね。」
としか返せなかった。

とりあえず、ロケハンに付き合ってもらうべく、
下北沢に集合をかけた。

contax tvsを手に入れたので、ちゃんと機能するか
テストをしたかったのだ。
一人で景色を撮影するのも別にいいのだが、
やっぱり誰かを撮影するほうが、テストシュートとはいえ楽しめる。

待ち合わせをして、すぐにロケハンを始めた。
スタートしてからすぐにわかったことがあった。
それは、
私は彼のことを全くかっこよくは撮影できない。
ということだった。

フォトグラファーという肩書きを背負って、やっていこうと
ここ最近決意したばかりなのに、
彼のことを全くかっこよく撮れないのだ。
彼の元の顔もあるが、なんだか、落ちこんだ。

どうしたらいいのか。
迷った挙句、ちょっと走ってもらった。

彼は、ひょっとこのような顔をして
ひょろひょろと走りそうになっていたので、

「もっと本気で走ってよ」

とロケハンに付き合ってもらったのに
なんのお礼もなしに、おまけに本気で走れとの注文をした。
自分でも「何様なんだろ... 」とは思っているのだが、
彼は根本が優しいので、いっか。となって強制的にいろんなことを
注文してしまうのだ。

そのあとに、ほなみちゃんの家にいき、
みんなでバチェラージャパンという酷い番組を朝方まで見続けて、
あーだこーだ言いながら寝た。

その日は元気がなく、頭痛もしていたのに、
起きたら全部なくなっていた。

ちなみに、
太田くんに走ってもらったときの写真は
最近撮った写真の中で一番好きなものだった。








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