2013年5月25日土曜日

vol.1

今日ふと、留学中のことを思い出したので話そうと思う。

留学中、ホストファミリーとキャンプに行ったことがある。
真夏で日中は30度くらいの気温の時に、当時暮らしていた家から
車で3時間程のところにある家に2週間泊まりに。
その間元の家には帰ってくることができなくて
行ったら行ったっきり、無人島に飛ばされたかのような気分だった。
家族はみんなで8人。
その家には近くに湖があるか
ボードゲーム(トランプ、人生ゲーム、モノポリー等)
かバドミントンかしか遊ぶものがなくて、
夜はマシュマロを焼き炎を見ながら話をする。
それが2週間続いた。
マシュマロのくだりだけ取ると、
なんて素敵な!と当時の自分は思ったと思うが、
それに加えて、お風呂はなくて、トイレは自作したようなもので、、、、
とりあえず、3日が限界だと思った。
毎週日曜の朝はすっごい田舎のところにポツンとある
教会のミサに行って、何をするって牧師の話を永遠と聞くんだけど
全くわからず、ただ、ピアノを引いている男の子がどんな人生を
これまで送ってきたのかを妄想しながらジッと見ること
くらいしかしていなかったような気がする。

そんな生活だったけど、
毎日のキャンプご飯はじめ、湖、家族との夜の時間、天体観測、
楽しいことはいくらでもあった。

臭い煙の匂いを体からぷんぷん出して、
髪の毛はペっちゃんこで、嫌でたまらなかったのは一瞬で
自分をその生活に適応させるようにして
そのうちいろんなことが楽しくなってきていたと思う。

髪の毛が臭いと感じたら湖に浮かんでる3×2mくらいのボード
の上に乗って頭だけ湖につけて髪を洗った。
そのとき、私どこでも生きていけるかも、と確信したような気がする。
(し、今でもそう思っている。)

2週間後、家に帰ってきて浴びるシャワーは格別だった。
後にも先にもない、あのシャワーは、
天からの贈り物みたいだったな。
ラマダーンの後の体みたいな、軽くなって何もなくなったような、
(ラマダーンの経験ないけど)
あんな気持のいいお風呂は未だそのときだけ。


この経験は今に活きている、、
というか、今までもこれからも経験したことしか活きていかないかな、
とここ最近、度々思う。



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